2014年4月1日火曜日

撮影中に考えていること

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春めいてきたと言っても札幌の道路にはまだ雪が残っています。個人的には、女性が厚着している状態が好きで好きでたまらないので、ずっと寒ければ良いのになんて思ってたりしますが、いずれ春が来て夏が来ます。薄着の季節に今の様なポートレイトを撮影しているかは・・・・不明です。少なくとも恋人の撮影はしていると思います。これは、ポートレイトの撮影というよりも、絵日記的なものなので。

大体いつも、撮影が開始したところで止めどきについて考えています。ポートレイトについては何か撮りたい画があるということでもなく明確なコンセプトがあるわけでもなく撮影をしているので、止めどころを考えなくては際限なく撮影してしまうからです。だいたいロケーションを選択して、散歩しながら撮影スポットを選択しています。光の入り具合をみつつ、丁度似合いそうな背景を見つけては無計画に撮影します。それでは、ポートレイトではなくスナップなんじゃないかと言われそうですが、認識の仕方はお任せします。

あまりに漠然とした中で撮影を進めるので、モデルさんはゴールの見えない散歩に付合うことになります。振り返って考えてみると、よく付合ってくれているなと思います。

時折、モデルさんからの提案で構図やポージング、場所などを散歩の中で提案があります。なんてすばらしい発想だ☆と、意気揚々と提案に乗りますが、これで上手くいったことはほとんどありません、大体失敗します。屋外での撮影がほとんどなので、写真については全くの素人であるモデルさんの背景に対する理解が及ばないということもあるでしょうし、私の得意とするジャンルの幅が狭いということが失敗の原因だろうと思いますが、今後も提案には乗って失敗を発見していこうと思います。

具体的なやめどころですが、一番安易なものは制限時間。決めたロケーションの中でだいたい散歩に掛かる所要時間は解るので、1カ所あたりに掛ける時間を考えれば能動的に止めどころを決められます。モデルさんの表情も止めどころの要素になります。表情ひとつで、同じ背景でも印象が全く違って来るので感覚的にしっくりくるまで同じ場所に滞在することもあります。少し時間を置いて撮影したけれどイマイチしっくりくるものでなかった場合には早々に引き上げます。ゴールが明確でない分、モデルさんにかかるストレスも並々ならぬものがあると考えているので、早々に撮影を終わらせることが寛容だと思う節もあるのですが良い景色を背景にすることが出来るならと欲が強くなるものです。これは、もうどうしようもないです。

ポートレイトを撮り始めた当初は、とにかく構図を最優先にして思考していました。このときはある程度明確なコンセプトなんかもあったと思いますが、最近はとにかく止めどころに集中してしまっているということになります。人間関係は引き際が重要だと思うので、写真云々以上に人間関係をとにかく重視する傾向があるのかなと思うのは・・・都合よ過ぎかな・・・?

止めどころの他、もう一点だけ考えていることがあります。それは、どんなネタでモデルさんが笑うかということです。笑い上戸の方だったら全く問題ないんですが、みんながみんな初めて会ったおっさんの会話に耳は貸さないもんだと思うので、なるべくツボだけ抑えた会話にしようと少ない引き出しから頑張ってウケるネタを探します。ファインダーを覗いてしまうといかんせん整理しなければならない情報が沢山あるので正直喋るなんてことにはなりません。必要があれば、ファインダーを覗かず、背面の液晶すら見ずに会話しながら撮影することもあります。ちなみに、この方法で撮影した写真でイイものは今のところ全くないです。

いずれも、負担をかけず面白くを優先して考えて、写真の質なんかは後で帳じり合わせるみたいなのが私の撮影中の思考パターンみたいです。

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